Wordpressのレンタルサーバーの導入を検討した際に、エックスサーバー X10プランとwpXレンタルサーバーの違いが分からずどちらにしようか迷う事がありました。月額1000円程度のサーバーでWordpressの100万PV程度までと考えていたのですが。
今回、導入するサーバーを決める際に検討した項目は、転送量とメモリと拡張性です。検索をするとおすすめサーバー比較の記事が多く出てきますが、最新情報を網羅していなかったので、まとめてみたいと思います。
エックスサーバー株式会社は、「エックスサーバー」「シックスコア」「wpXレンタルサーバー」「wpXクラウド」「エックスツー」と様々なタイプがあって、正直わかりにくいですよね。。。。
※この記事は、2016年1月現在の情報で作成しています。
Wordpress用レンタルサーバーをどういう条件で選ぶか?
僕がWordpress用のレンタルサーバーを選ぶ上で第一条件としたのは、値段です。なぜなら、サーバーは固定コストになるため広告等で回収する見込みがないと厳しいと思ったから。
ただ、調べるうちに月額500円の格安サーバーでは、あまり運用に適していないと考え、月額1000円のサーバーを探しました。
また、下記のサイト等より自分が使いたいサイト規模に必要な適切なサーバーの条件を考えました。
WordPressに適切なサーバーとは、以下の3つの条件を満たすサーバーのことだ。
・PHP の処理速度が早いこと
・メモリ容量が大きいこと
・データ転送量の上限が多いこと
レンタルサーバーのメモリ容量、データ転送量と想定規模は?
メモリ容量は100万PVでどれくらい必要?
簡単にいうとwordpressのテーマや記事を保存しておく容量のこと。ハードディスクなどと同じですね。
それでは、サーバーのメモリ容量はどれくらい必要なのか?ということになります。そこで、おおよその目安を調べて表にしてみました。
僕が想定するサイト規模は、月間100万PVなのでメモリ容量は16GB欲しい。ということになります。
サイト規模 | リアルタイムアクセス数 | 常時メモリ使用量 | 必要推定メモリ |
---|---|---|---|
月10万PV | 10 | 0.05GB | 4GB |
月30万PV | 30 | 0.15GB | 8GB |
月50万PV | 50 | 0.25GB | 12GB |
月100万PV | 130 | 0.65GB | 16GB |
データ転送量は100万PVでどれくらい必要?
→ユーザーがサイトを閲覧した際に、ユーザーに記事を表示するためにサーバーからダウンロード(転送)されたHTML、画像データ、動画データ等のデータ量のこと。
必要なデータ転送量の目安を知るために、半年で月間およそ50万 PV に到達したクライアントサイトのデータ転送量を計測したところ、一日およそ20GB以上だった。
このサイトが月間100万PVに達すると単純計算で一日のデータ転送量は40GBを超える。
この記事を目安に考えると、 月間100万PVの規模では、40GBの1日転送量が欲しい。ということになります。
これまでの知識でどの項目を確認するか分かりました。それでは、僕が考える自分のサイトにあったサーバーを想定してみました。
自分のWordpressサーバーの条件を整理した
下記の表にこれまでの調査から分かった項目を追加して、自分が考えるWordpressサーバーの条件を書き出しました。
ちなみに、拡張性と示したのは、1つのサーバーで複数のサイトを扱える事。 そして、さらに規模が大きくなった場合に上位サーバーへ安易に上げることができるか?ということです。
条件 | 値段 | 想定規模 | 転送量 | メモリ | 拡張性 |
---|---|---|---|---|---|
希望 | 月額1000円 | 最大100万PV | 40GB/日以上 | 16GB以上 | 複数サイト利用 |
月額1000円のWordpress用サーバーの違いを比較
エックスサーバー株式会社が提供する、月額1000円で利用できるサーバーはエックスサーバー(X10)とwpXレンタルサーバー、wpXクラウドの3種類です。
この3つのサーバーにこれまで整理してきた条件を当てはめて比較してみました
(注:多くの記事ではエックスサーバーのメモリや転送量が低く書かれていますが、ネットワークの大幅強化および転送量の目安数値の大幅緩和についてに書かれているように、2015年3月から増強されています)
エックスサーバー(X10) | wpXレンタルサーバー | wpXクラウド(B) | |
---|---|---|---|
月額費用 | 1000円 | 1000円 | 1000円 |
初期費用 | 3000円 | 5000円 | 0円 |
メモリ | 96GB(sv1111~) | 不明 | クラウド |
転送量 | 70GB/日(2015/2〜) | 50GB/日 | 23.3GB/日(700GB/月と記載) |
マルチドメイン | 無制限 | 10個 | 1件のみ |
サイト構成 | HTMLすべて利用可 | WordPressのみ | WordPressのみ |
エックスサーバー(X10)に決めました
自分の条件である100万PV規模にも耐えられ、wordpress以外のサイトにも対応している。2015年より大幅なサーバーの増強がみられることから、コストパフォーマンスも考え僕はエックスサーバーをレンタルすることに決めました。
色々な記事を見ていると、「wordpress1つのサイトのみ運営」「サーバーを弄ったりしない」など条件がそろえばwpXでも良いと思いますが、そうでない場合はエックスサーバーの方が後々縛られなくて良いかな。と思います。
個人の考えもあると思うので、まずは無料お試ししてみて、管理画面を弄って考えるのもありだと思います。
・エックスサーバー
・wpXレンタルサーバー、wpXクラウド
【有名ブロガーが、どのサーバーを使っているかも調べてみました】