ゼロツク

最終的にゼロから人の役に立つ物を作りたいなぁ

医療従事者向けのキュレーションメディアは、ヤフーニュースを習い有料購読媒体をまとめるべき

医療関係者のためのキュレーションジャーナル「CURASAW (キュラソウ)」がリニューアルした。というニュースを聞いてアプリをダウンロードしてみた。しかし、多くの医療従事者向けキュレーションメディアと同じようにスケールしないと感じた。その違和感を言語化したい。

既存の医療従事者向けキュレーションメディア

今ある医療従事者向けのキュレーションメディアは、CURASAWやmedyがあたるのではないだろうか。CURASAWはスマートニュースのUIをパクった似ている形で、medyはグノシーのようにユーザーに届けるタイプ。

既存のヘルスケア系キュレーションメディア

最近はかなり増えて来たので2つだけ紹介。「HEALTH NUDGE」は、株式会社リンクアンドコミュニケーションが提供するヘルスケアニュースを提供するサービス。他と違う所は、専門家が記事にコメントしているということ。NewsPicksの医療版のような感じ。

「WellnessPost』は株式会社FiNCが提供するヘルスケアに特化したニュースキュレーションアプリ。こちらも著名人がコメントする形。

これらの媒体は、朝日新聞や読みドクター、ITmediaヘルスケアなどの「一般人が見てもわかる記事」をキュレーション&付加価値を付けて配信していた。もちろん、そういう記事も読むので良いのがだ、本当に毎日チェックする媒体とは違う気がする。

ここからは薬学生の主観となってしまうが、書いていきたい。(媒体も薬学)

現場の医療従事者が毎日見ているのは、医療特化媒体

医療業界というのは凄い狭く、かつ専門性が高いため多くのニッチな媒体が存在する。薬学業界であれば、医薬経済社、薬事日報社、エルゼビアジャパン(ミクス)、じほう社、日経メディカル、キャリアブレインなど。

各社が色んな切り口で、医師や薬剤師に対する情報提供を昔から紙媒体で行って来た。現在ではある程度電子化は進んでいるが、PDF配布やメールマガジン、Web閲覧レベルである。薬局はFAX文化が強いため、FAX配信も根強くあるし、冊子も多い。

一般人が見てもわからない臨床試験の結果や、副作用情報、業界動向、法律の改正などをこのような媒体を複数取り寄せて確認している。

年間購読料を比べてみた

薬学業界関係者向けの媒体年間購読料を調べてみると、結構高いなぁと感じてしまう。大体、1社だけでなく複数購読することを考えるとなおさらだ。

じほう社
PHARMACY NEWSBREAK   90000円
日刊薬業           85000円
MEDIFAX         440000円

「医薬経済社」
RISFAX          200000円

「薬事日報社」
薬事日報           35800円

「エルゼビアジャパン」
Monthlyミクス         56667円

医療系専門誌を束ねるプラットフォーマーが現れることを切望する

それぞれの利益がある医療系媒体を1つにまとめるのは、かなり厳しいと思われるが、よく考えればヤフーニュースは新聞社からの提携を実現した。

九六年に毎日新聞と提携したのを皮切りに、九八年には産経新聞、時事通信、そして〇一年には読売新聞とも提携関係を結んだ。〇七年には記事の下に各社の関連記事リンクを貼ることで、情報提供元への訪問者数を増やすという配慮も始めた。

「メディア事業を統括する川邊健太郎副社長が“ジジ殺し”で、新聞社幹部と飲み歩いたりしてコネクションを築いてきた」(経済部記者)

日本最大のメディア「ヤフーニュース」はこうして作られる

 NewsPicksにて「ヘルスケア」タブで薬事日報があったとき、その役割を果たすようになるのか?と期待したが、ユーザーがビジネスマンなので厳しい。

この時代、Faxに目を通しメルマガを見てなどではなく、1つのアプリで専門情報も確認できればなぁ。そんな、医療従事者をターゲットとした一律課金モデルの情報提供プラットフォームができれば良いな。という話でした。